サノフィ株式会社は、患者さんやその家族の声を代表する患者団体との協働がより重要になると考えています。そのためには患者団体との関係の透明性を担保する必要があり、患者団体との協働と金銭支払い等の情報公開について以下のとおり指針を定めることとしました。
1.患者団体との協働に関する指針
サノフィ株式会社の患者団体に対する姿勢と、その姿勢に基づく患者団体との協働について以下のとおり定めます。
患者団体に対する姿勢
サノフィ株式会社は、患者団体と対等な関係を構築し、患者・家族とその支援者のニーズや悩みを理解し、そのニーズを実現するという目的を共有する。
患者団体との協働を推進するにあたり、患者団体に対する姿勢を以下のとおり定める。
- 患者団体の独立性の尊重:患者団体の独立性を尊重する。
- 相互理解:患者団体との協働のために、相互の見解や判断を尊重し、その目的と内容について十分に理解し合うよう努める。
- 書面による合意:協働における主要な活動項目や協力関係、資金提供について書面による合意を交わす。
- 透明性の確保:患者団体との協働にあたり、透明性を確保するとともにその情報を公開する。
- 製品の販売促進の禁止:製品の販売促進に関する事項を扱わない。また、自社利益のために患者団体の出版物の内容、発言等に影響力を行使することは行わない。
- 複数の資金源からの資金援助の歓迎:患者団体が複数の資金源から広く資金援助を受けることを歓迎する。
患者団体との協働
サノフィ株式会社が患者団体と行う協働は、日本製薬工業協会(以下、製薬協)で定める「製薬協企業行動憲章」、「製薬協コンプライアンス・プログラム・ガイドライン」、「医療用医薬品プロモーションコード」、「企業活動と医療機関等の関係の透明性ガイドライン」、「患者団体との協働に関する行動指針」、および欧州製薬団体連合会(以下、EFPIA)の定める「製薬業界と患者団体との関係に関するEFPIA倫理コード」をはじめとする関係諸規範およびその精神に従うものとする。
*本指針における「患者団体」を以下のとおり定義します。
患者団体とは、患者・家族、その支援者が主体となって構成され、患者および家族とその支援者のニーズを代表または支援する、定款・会則等により定義された役割や目的を持つ非営利団体(当該団体が所属する統括団体を含む)をいう。
2.患者団体に対する金銭支払い等の情報開示に関する指針
サノフィ株式会社の患者団体との協働項目のうち透明性を担保すべき活動項目、公開対象、公開内容を以下のとおり定めます。
患者団体に対する金銭支払い等の情報開示に関する指針
サノフィ株式会社における患者団体との協働項目のうち、公開対象とする項目を、直接的資金提供、間接的資金提供、依頼事項への謝礼等、労務提供と定め、それぞれ公開対象、公開内容について以下のとおり定める。
- 直接的資金提供
(対象)寄付金、会員・賛助会員費、協賛費、広告費等
(内容)直接的資金提供を行った患者団体名および費用項目ごとの金額を記載する。 - 間接的資金提供
(対象)患者団体支援を目的とした企業主催・共催の講演会、説明会、研修会等に伴う費用
患者団体支援に関連して外部業者に委託した費用
(内容)間接的資金提供を行った患者団体名および間接的資金提供総額を記載する。 - 依頼事項への謝礼等
(対象)講師、原稿執筆・監修、調査、アドバイザー等の費用
(内容)依頼を行った患者団体名および費用項目ごとの金額を記載する。 - 労務提供
(対象)労務提供の有無
(内容)提供した患者団体名を記載する。
また情報開示の方法および公開開始時期について下記のとおり定めます。
■ 公開方法
患者団体に対する金銭支払い等の情報を、以下のサイトにて公開しています。