2018年、サノフィは2社 (Bioverativ社とAblynx社)に対する戦略的買収を行い、希少血液疾患フランチャイズを立ち上げ、血液疾患という、慢性の経過をたどることが多い希少疾患の管理を根本から再定義することを目標に社内プログラムを開始しました。2020年、サノフィはPrincipia社を買収してパイプラインをさらに拡大し、免疫介在性の血液疾患を開発対象に加えました。
希少血液疾患フランチャイズの中核をなすのは、血友病と呼ばれる、止血しにくくなる稀な遺伝性血液障害に対する治療薬です。サノフィは、血友病Aと血友病Bの治療に対する凝固因子製剤として、従来品より半減期が長い医薬品を2015年に上市しました。以来、これらの治療薬は世界中で3,500人以上の血友病の患者さんの治療に用いられています。サノフィは、血友病コミュニティへのゆるぎないコミットメントを持ち、疾患がもたらす制約を克服して生活できるよう、新たな治療へのアプローチを探索しています。
治療選択肢が限られる患者さんに向けてイノベーションを創出してきた歴史をもつ企業として、サノフィは後天性血栓性血小板減少性紫斑病(後天性TTP)と呼ばれる、生命を脅かす自己免疫性の希少血液疾患に対する初の治療薬を上市しました。後天性TTPは、全身の細い血管の中で血液のかたまり(血栓)ができ、血小板数や赤血球数が減少して、全身に血液が十分に供給されない状態になる疾患です。
私たちは、患者さんの声に耳を傾け、サイエンスを追求する企業として、世界各地の希少血液疾患の患者さんのために標準治療の変革をもたらすことを目標に活動を展開しています。
世界中の患者さんの声を基に
人道支援プログラム
サノフィはSobi社とともに、血友病患者さんに対して史上最大規模での血液凝固製剤の無償提供を行っています。
写真:Jennyさん 後天性血栓性血小板減少性紫斑病(米国)
パイプライン
サノフィは、希少血液疾患領域において業界最大規模のパイプラインを擁しています。
写真:Bradさん 寒冷凝集素症(カナダ)