コミュニティへの参画

コミュニティの発展と社員エンゲージメント

サノフィ・グループは、事業を展開しているコミュニティの発展に取り組み、地域コミュニティのために事業所周辺の生態系を持続可能なものにしたいと考えています。また、社会的サービスを十分に受けられない人々に向けたプログラムに社員が参加し、教育や雇用などの領域で次世代のためのイニシアチブを支援するよう奨励しています。このCSR戦略は、社会と事業の両面で貴重な価値を創出しています。こうして構築した関係性は、特に若い世代でサノフィ・グループ社員のエンゲージメントを高め、採用を容易にし、企業としての魅力を強化することにつながっています。私たちの活動は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)のゴール3「すべての人に健康と福祉を」、4「質の高い教育をみんなに」、5「ジェンダー平等を実現しよう」、8「働きがいも経済成長も」、17「パートナーシップで目標を達成しよう」に貢献します。

人財開発と研修制度

幅広い層の人財を確保することは、当社のパフォーマンスに欠かせません。サノフィ・グループは、社員が職務で能力を発揮するための適切な研修を受講するために必要な情報と資源を提供することをコミットしています。また有能な社員の確保と定着、モチベーションの向上、イノベーション強化のため、さまざまなプログラムを実施し、人財開発に対するコミットメントを果たしています。

また人財開発ポリシーを通して、個人のスキル向上だけでなく、ビジネス課題解決のための研修にも力を入れています。 日本においては、自ら主体的にキャリアビジョンを描き、その実現のために必要なスキルの習得や、希望するポジションにチャレンジできる制度を用意しています。自己学習支援ツール「e-ラーニングプログラム」や、自己啓発支援制度を通して、それぞれの社員がキャリア開発に積極的に取り組めるよう支援しています。

主な制度

社内公募制度

チャレンジ精神をもつ社内人財を活用し、適材適所を実現する機会を提供

キャリア相談室

社員一人ひとりの価値観やニーズに沿った、キャリアの個別支援を実現

自己学習支援ツール

語学・専門知識・ビジネススキル習得のため、インターネットを介して学ぶことができる「e-ラーニングプログラム」を提供

自己啓発支援制度

職務に関わる資格取得や専門知識の習得に関わる費用の一部を、会社が支援

職場における健康と安全

サノフィ・グループのHSE(Health Safety Environment)部門では、当社に関係するサプライヤーも含めて、私たちが掲げる健康、安全、環境のHSEポリシーが適用されるよう徹底しています。 特に健康面では、社員の意識と行動変化をより推進させるため、企業と健康保険組合が協同し、社員の健康維持増進に努めています。日本では、健康寿命の延伸を目指して、さまざまな健康推進イベント・禁煙サポート・働きやすい環境づくり・メンタル対策に取り組んでいます。

地域社会との共存共栄を維持

サノフィ・グループは、社会的責任として事業所周辺コミュニティの持続可能な開発に貢献することを掲げています。良好な長期的関係性が有益な絆を作り上げると考えているからです。私たちのアプローチは、以下の基本方針に基づいています。

  • 地域のステークホルダーの関心事を傾聴し、相手を尊重した対話を継続
  • 社員と地域コミュニティの交流
  • 患者さんに対する活動へのフォーカス
  • 教育や新規求職者の雇用におけるイニシアチブへの参加
ラ・メゾンビジネスサポートセンターでの実習風景
ラ・メゾンビジネスサポートセンターでの実習風景

若者の教育支援、求職者支援

学生に対するインターンシップ制度を設け、毎年、就業体験の機会を提供しています。インターンシップを通じて、学生がサノフィ・ジャパングループの業務内容について理解を深め、今後のキャリア形成について考える機会ともなっています。

ラ・メゾンビジネスサポートセンターでは、これまでに中学生から高校3年生までを対象に、300名以上の特別支援学校の生徒に職場実習の機会を提供してきました。「職場」を体感しながら、職場におけるルールの大切さや仕事をする上での必要なスキルなどを学んでいただきます。実習前は「清掃」や「調理」の仕事を希望されていた生徒が、実習で「事務」の仕事の面白さを知り「事務職」で就職したという例など、キャリア教育に貢献しています。

ダイバーシティの取り組み―女性の活躍支援

サノフィ・ジャパングループでは、リーダーシップを発揮し活躍する女性管理職を増やすため、さまざまな取り組みを行っています。女性管理職比率25%以上の達成に向け、女性社員を対象にしたフォーラムやトレーニングの開催など、女性のキャリア意識向上への支援に積極的に取り組んでいます。また、「ダイバーシティ推進」と「ワークライフバランス推進」の両輪で社員の意識変革や職場の文化醸成を行い、働き方のフレキシビリティを高めるための制度の設定や育児休暇明けの社員に向けてのサポートを行っています。サノフィ・ジャパングループは、女性の活躍推進とともに、すべての社員がその能力を最大限に発揮できる職場環境の創出に向けて各種施策に取り組んでいきます。

女性活躍推進法に基づく「えるぼし」企業に認定

厚生労働大臣が認める「えるぼし」とは、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)に基づく認定制度です。「えるぼし」の「L」にはLady(女性)、Labor(働く)、Laudable(称賛に値する)などの意味が込められています。「採用」「継続就業」「労働時間等の働き方」「管理職比率」「多様なキャリアコース」の5つの評価項目があり、1つ星から3つ星までの3段階で認定されます。サノフィ・ジャパングループは、5つの評価項目すべてを満たしていることから、最上位である「えるぼし3段階目」を取得しています。

社員のボランティア活動および会社の寄付によるコミュニティの支援

サノフィ・グループは、患者さんや天災などで困難を抱えた方々のサポートを行うため、社員ボランティア活動を積極的に進め、寄付によるコミュニティ支援に努めています。グローバルでは、サノフィ・エスポワール財団により組織される「Sanofi Season of Solidarity(サノフィ連帯の季節)」が軸となり、毎年の恒例行事として、サノフィ・グループ社員がボランティア活動にあたります。また、NGOとともに有益な連帯活動を行う機会を創出しています。

災害時の連帯活動

天災による被害に対し、サノフィ・グループ社員が連帯し支援に取り組んでいます。2010年のハイチ地震、2011年のニュージーランド地震、2015年のネパール地震での災害支援をグローバルで展開。社員とサノフィからの寄付を赤十字をはじめとした団体に寄付しています。日本でも、東日本大震災、熊本地震において社員ボランティアを送り出し、被災地での活動をサポートしています。社員からの募金に会社がマッチングし、日本赤十字などに寄付しています

世界希少・難治性疾患の日/Rare Disease Day

サノフィジェンザイムビジネスユニットは、希少な疾患であるライソゾーム病におけるエキスパートとして実績を残し、希少疾患治療の開発を推進しています。

2010年に、社会における希少・難治性疾患の認知度向上のきっかけとなることを目指した活動「Rare Disease Day(世界希少・難治性疾患の日)」(RDD)が日本で初めて開催され、その活動の趣旨に賛同し、初開催以来、イベントの協賛を行っています。このRDDイベントと連動させ、社内イベントとしてチャリティランを実施。社員が公園や街を走り、希少・難治性疾患やRDDへのコミットメントを表します。本イベントでは、参加者1人につき2,000円をサノフィジェンザイムビジネスユニットが寄付する仕組みで、集まった寄付金を一般社団法人「日本難病・疾病団体協議会」に届けています。