地球のための動員
公開日:2019年11月27日
現代の最大の課題の一つ
世界保健機関(WHO)は、2030~50年には気候変動により年間死者数が現在より25万人増えると予測しています。気候変動は、熱波や寒波などの極端な気象現象をもたらし、食糧が不足し、飲料水の確保が難しくなり、大気汚染の悪化を招くため、健康に直接の影響が生じます。また気候変動は、蚊などが媒介する疾患が拡大したり、大気中の花粉が増えたりする環境が生じることで、健康に間接的な影響をもたらします。
サノフィは、環境への影響のモニタリングを行い環境への影響を最小限に留める"Planet Mobilization"戦略を展開し、製品ライフサイクルの全段階、つまり私たちの医薬品、医療機器とサービスに用いる原料から、寿命を終えた後の製品が人々の健康や環境に及ぼす影響を最小限にする活動に取り組んでいます。
私たちの業務に関連する環境項目として、以下の5項目を選びました。
- 温室ガス排出
- 水資源
- 環境中の医薬品
- 廃棄物
- 生物多様性
地球のために社員を動員
世界環境デーは、私たち全員が環境保護の推進に関わり、事業場での業務のありかた、プロジェクトの進め方から、日々の習慣に至るまで、様々な点に留意していることを示す絶好の機会です。
今年は、3R作戦による廃棄物管理をテーマに選びました。3Rとは、Reduce (減らす)、Recycle (リサイクルする)、Reuse (再使用する)の3つです。
私たちは現地の規制に従って廃棄物管理プログラムを策定し、様々な種類の廃棄物の特定、整理、収集、分類、処理、保管、輸送と廃棄の手法を定めました。
2018年の廃棄物は2017年より10%減少し、リサイクル率は73%となりました。Planet Mobilization戦略では、廃棄物に対する取り組みを以下の通り策定しています。
- 溶剤の使用とバロリゼーションの最適化を行い、廃棄物管理を改善する
- ブリスター包装材料を最大限に活用する
- 未使用医薬品を引き取る回収プログラムを支援する
- 食品廃棄を減らす活動を実施する