ヘルスケアへの公平なアクセス

Ivory Coast, アフリカ
Ivory Coast, アフリカ

ヘルスケアのアクセス向上への貢献

サノフィ・グループは、世界中のできる限り多くの患者さんの健康ニーズに応えるというビジョンに取り組んでいます。現在、世界人口の約3分の1に当たる人々にとって、質の高いヘルスケアは手の届かない状況です。私たちは、ステークホルダーと協力して質の高いヘルスケア・ソリューションを利用できる範囲を拡大し、患者さん、ヘルスケアシステム、社会、予算にイノベーションをもたらしながら、その割合を減らすよう絶えず努めています。

世界は、治療法が進歩し、予防接種率が上昇しているものの、他方で不健康なライフスタイルの拡大により、感染症から慢性的な非感染性疾患(NCD)への変化を経験しています。サノフィ・グループは、感染症、希少疾病、NCDに関する多くの専門知識を有しており、十分な医療サービスを受けられない患者さんに特に焦点を当て、国連の持続可能な開発目標(SDGs)のゴール3「すべての人に健康と福祉を」、およびゴール17「パートナーシップで目標を達成しよう」に貢献したいと考えています。

糖尿病の子どものよりよい学校生活をサポートする「KiDS Project」

1型糖尿病の子どもをサポートし、学校に通う子どもたちに健康的なライフスタイルを啓発するため、国際糖尿病連合(IDF)と国際小児思春期糖尿病学会(ISPAD)、サノフィ・グループが2013年9月に「KiDS Project」を立ち上げました。糖尿病を正しく管理し、糖尿病の子どものすこやかな毎日を保護する上で、学校の環境は極めて重要です。日本では、公益社団法人 日本糖尿病協会とサノフィ株式会社が協同し、小・中学校教職員向け訪問プログラムと充実した情報資材を通して、これらを目的に活動しています。

①糖尿病をもつ子どものよりよい学校環境をサポートすること
②青年期における2型糖尿病の予防に貢献すること

グローバルなイニシアチブ「Access Accelerated」の会員として

2017年1月、スイス・ダボスで開催された世界経済フォーラムにおいて、低所得国や低中所得国における非感染性疾患(NCD)の予防とケアを推進するグローバルなイニシアチブAccess Acceleratedが立ち上がりました。大手医薬品企業22社で構成され、サノフィ・グループもそのメンバーとなっています。世界銀行や国際対がん連合(UICC)などのパートナーと連携し、NCDの予防、診断、治療を改善するために世界各地での取り組みを実施しています。「KiDS Project」はAccess Acceleratedが進めるプログラムの一つです。

透明性および医薬品へのアクセスを向上する価格設定の基本方針

サノフィ・グループは世界で最も大きな製薬会社の一つとして、価格設定時に従うべき基本方針を共有しています。発売時の医薬品価値、類似する治療選択肢の利用可能性、固有要素に関する総合的評価などを方針として掲げています。こうした基本方針は、患者さんのアクセスと価格面での入手容易性、持続可能なヘルスケアシステム、当社の価格設定における透明性の向上に対するサノフィ・グループのコミットメントを明確に示しています。さらに、私たちは科学的知見を発展させ、世界中の患者さんに革新的な治療法を届けることを引き続き可能にする環境を支援しています。