logo
60歳以上の皆さんへ シニア世代のインフルエンザ予防 監修:関西医科大学 内科学第一講座 呼吸器感染症アレルギー科 教授/関西医科大学附属病院 感染制御部 部長 宮下 修行 先生

60歳以上の皆さんへ
シニア世代の
インフルエンザ予防

監修:関西医科大学 内科学第一講座 呼吸器感染症アレルギー科 教授/ 関西医科大学附属病院 感染制御部 部長  宮下 修行 先生

インフルエンザの症状と重症化・合併症

インフルエンザは、インフルエンザウイルスにより引き起こされる急性の呼吸器感染症です

->インフルエンザは、インフルエンザウイルスにより引き起こされる急性の呼吸器感染症で、主な症状は、38度以上の高熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛、関節痛です。

インフルエンザの主な症状

  • 38℃以上の高熱

  • 頭痛

  • 全身倦怠感等

  • 筋肉痛

  • 関節痛

シニア世代では、インフルエンザにかかると 慢性基礎疾患の悪化や身体機能の衰えがみられることがあります

慢性基礎疾患の悪化・身体機能の衰え

->シニア世代では、インフルエンザにかかると慢性疾患の悪化や身体機能の衰えが見られることがあり、喘息やCOPDの悪化もその一つです。
  • 喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の悪化
->シニア世代では、インフルエンザにかかると慢性疾患の悪化や身体機能の衰えが見られることがあり、心筋梗塞や血糖値の異常、腎障害もその一つです。
  • 心筋梗塞
  • 血糖異常
  • 腎障害
->シニア世代では、インフルエンザにかかると慢性疾患の悪化や身体機能の衰えが見られることがあり、転倒しやすくなったり、フレイルや寝たきりになることもあります。
  • 転倒しやすくなる
  • フレイル
  • 寝たきり

年齢が上がるにつれ、インフルエンザによる入院や死亡リスクが高くなります

国内の年齢階級別にみたインフルエンザ重症化※率

(30~34歳の重症化率を1とした場合)1

 

※重症化:集中治療室での治療や人工呼吸器等による治療を行った症例又は死亡した症例

インフルエンザによる重症化リスクは、30~34歳の方と比較して、60~64歳で約7倍、65~69歳で約14倍、75~79歳で約42倍になることを示す図です。

【対象・方法】
わが国で保険診療を受けた約1億1,100万例を対象に、全国網羅的な医療データベースである「レセプト情報・特定健診等情報データベース」(NDB)を用い、2017年9月から2020年8月の3年 間に季節性インフルエンザで医療機関を受診した延べ3,166万5,539例の患者を特定し、受診後 28日以内の重症化等の率を算出した。
【調査の限界】
NDBには真の病名ではない「検査病名」「レセプト病名」が含まれており、これらを完全に排除する のは困難である点等。

シニア世代がインフルエンザにかかると…

インフルエンザにより入院した方の23%が自立した日常生活を送ることが難しくなったとの海外の報告があります。
心筋梗塞のリスクが9.80倍、脳卒中のリスクが7.82倍に上昇したとの海外の報告があります。
2型糖尿病のある方の血糖異常の起こる割合が74%増加したとの海外の報告があります。
インフルエンザ脳症にかかった65歳以上の方の20%が亡くなったとの報告があります。
シニア世代では、インフルエンザにかかると重症化したり合併症を引き起こしたりすることがあるので、 まずはしっかり予防することが大切です。

シニア世代では、インフルエンザになると重症化したり合併症を引き起こしたりすることがあるので、まずはしっかり予防することが大切です。

シニア世代のインフルエンザ
重症化・合併症を防ぐには

医師と患者の対話形式によるインフルエンザ予防接種の重要性に関する説明図。患者がインフルエンザ予防方法について質問し、医師が手洗い、うがい、マスクなどの基本的感染対策に加えて予防接種の重要性を説明。ワクチンは感染を完全には防げないが重症化や合併症予防に効果があること、特に持病のある方や高齢者は重症化リスクが高いため予防接種が推奨されることを解説。最後に患者が基本的な感染対策だけでは不十分であることを理解し、かかりつけ医に相談する意向を示す内容。
インフルエンザの発症と重症化・合併症の予防のために、ワクチンについて先生に相談してみましょう。

インフルエンザの発症と重症化・合併症の予防のために、 ワクチンについて先生に相談してみましょう。

引用文献

  1. 第74回(令和4年3月2日)新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード:日本の医療データベースから算出された季節性インフルエンザの重症化率, 2022年3月2日 https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000906106.pdf(2026年6月29日閲覧)より作図
  2. Andrew MK, et al.: J Am Geriatr Soc. 2021;69(3):696-703 著者にサノフィ・パスツール社から研究助成金等を受領した者が含まれる。
  3. Warren-Gash C, et al.: Eur Respir J. 2018;51(3):1701794
  4. Samson SI, et al.:J Diabetes Sci Technol. 2021;15(1):44-52 著者6名はサノフィ・パスツール社の社員である。本研究はサノフィ・パスツール社の支援により行われた。
  5. Okuno H, et al.: Clin Infect Dis. 2018;66(12):1831-1837
  6. 厚生労働省:令和7年度 今冬の急性呼吸器感染症(ARI)総合対策 https://www.mhlw.go.jp/stf/index2025.html(2026年6月29日閲覧)
  7. 一般社団法人日本ワクチン産業協会:予防接種に関するQ&A集:2025年http://www.wakutin.or.jp/medical/pdf/qa_2025.pdf(2026年6月29日閲覧)

MAT-JP-2604187-1.0-06/2026