「A Million Conversations」は、少数民族、女性、障がい者、LGBTQ+など全体に占める割合が人口比率より低い属性の人々、いわゆるマイノリティの人々と医療関係者との信頼関係の構築を目標に掲げ、サノフィが全世界で進めているイニシアチブです。
今後8年間にわたり、サノフィはその専門知識とネットワークを駆使し、5,000万ユーロ(約69億円)を投じて、社会的に弱い立場に置かれる属性の人々が、ヘルスケア業界に直接意見を述べたり、多様性のある医療従事者を世に送り出せたりするよう活動します。
背景:Trust Gap
サノフィのA Million Conversationsは、当社が行った国際調査の結果を受けて立ち上げられました。本調査では、5カ国(ブラジル、フランス、日本、英国、米国)の11,500人以上を対象に、医療における経験を尋ねました。
調査からは、社会的に弱い立場に置かれる属性をもつ人々の多くが、医療への信頼を失っているという結果が得られました。
A Million Conversationの3つの取り組み
多様性を持つ患者さんに対する医療従事者もまた、多様な人材で構成される必要があります。サノフィが新たに開始した奨学金プログラムは、いわゆるマイノリティとされている、少数民族、女性、障がい者、LGBTQ+など全体に占める割合が人口比率より低い属性の人々が医療関連職への道を歩めるよう支援します。
医療への不信をなくし、信頼を構築するには、ヘルスケア業界はまず、多くの人々の声に耳を傾けねば なりません。
社会に影響を及ぼすにはさらなる調査が必要であり、多くの組織や政策立案者による活動が必要です。このため、私たちは、NPO、活動家、業界団体や政府機関との連携を進め、マイノリティとみなされている、少数民族、女性、障がい者、LGBTQ+など全体に占める割合が人口比率より低い属性の人々の間でなぜ医療への信頼が低いのか原因を探っていきます。
1. 多様な属性の人々がヘルスケア産業に参画することを促すグローバルな奨学金制度
Sanofi NextGen Scholarship(サノフィ次世代奨学金)では、サノフィは世界各地の高等教育機関と連携し、マイノリティ学生を毎年最大100名選出し、支援の対象とします。
選ばれた奨学生には、メンターシップ、キャリア相談、 インターンシップ(Exchange Program)、海外の奨学生との交流イベントなどが提供されます。
日本においては、特にジェンダーギャップに焦点を置き、将来的にヘルスケア業界への進路を検討している次世代の女子学生を対象にしています。
※2024年度Sanofi次世代奨学金の募集は終了いたしました。
2025年度の詳細・募集については準備が整い次第サイトに掲載します。
AMC-サノフィ次世代奨学金お問い合わせ:JP_AMC@sanofi.com
2. 対話型イベントの実施
私たちは、業界内の方針や意識の変革を目標として、マイノリティの人々と医療関係者を巻き込み、テーマを定めた対話型イベントを実施する予定です。
この対話型イベントでは、医療現場でネガティブな経験したことのある人々、医療関係者、およびサノフィの従業員が参加して行う予定です。対話型イベントは、まずはブラジル、フランス、日本、英国と米国で開催しますが、活動の拡大にあわせて他の国々でも実施していきます。
3. 改善策を検討・提言
Trust and Inclusion Reportの年次報告を発表し、対話イベントで共有された経験、また行動につながるような政策に対する提言だけでなく、医療への信頼度の推移も報告します。
医療における信頼を取り戻す活動は、短期間で完了できるものではなく、簡単なものでもありません。でも、A Million Conversationsによって、医療がすべての人に役立つようにするために、私たちは取り組んでいきます。
サノフィは、革新的なグローバルヘルスケア企業として、少数民族、女性、障がい者、LGBTQ+など全体に占める割合が人口比率より低いグループの方々が、医療を必要とする時に直面する問題の解決に向けて、担うべき役割があると考えています。私たちは次世代の多様なヘルスケアリーダーの育成を支援します。 これらの属性の方々と医療に携わる人々が対話を重ね、信頼関係を構築することで、すべての方々の関係と医療の向上に貢献できると考えています。
ポール・ハドソン
最高経営責任者(CEO)
医療への信頼を取り戻すための3つのステップ
詳細についてはグローバルの窓口までお問い合わせください
e-Mail : amillionconversations@sanofi.com