倫理と透明性

企業倫理と透明性の維持

「倫理と透明性」は、サノフィ・グループの社会的責任に関する戦略の中心であり、日々の働き方を明確に示すとともに各ステークホルダーとの関係性の基盤を形成しています。また、企業運営における人権の尊重においても、「倫理と透明性」が不可欠なテーマとなっています。サノフィ・グループは、人、国、そしてその先にあるビジネスに適用される人権の基本方針に確信を持ち、人権に関連するリスクを評価しています。「倫理と透明性」へのコミットメントを持続させるために、私たちは事業を展開する国における法的枠組みに従った規則を定め施行しています。倫理と透明性を促進し、国連の持続可能な開発目標(SDGs)のゴール12「責任ある消費と生産」、ゴール16「平和、正義および強力な制度」、そしてゴール17の「パートナーシップで目標を達成しよう」に貢献します。

コンプライアンス・ポリシーの徹底

「サノフィ・グループ行動規範」は、社員にとって憲法のような存在の規範であり、社員一人ひとりが倫理的判断に基づく業務活動を行うことができるように導くと共に、当社の社員として求められる責任ある行動を明確に示しています。また、ヘルプラインやその他相談窓口を設け、プライバシー保護の下、社員が自由に報告・相談できる体制を構築しています。

ビジネス倫理:適切な時に、正しい動機・方法で、正しいことをする

サノフィ・グループの基本的な目標は、正しいことを行い、適用される法律やサノフィ・グループのポリシーを順守しようとする文化を維持することであり、これは組織に深く根付いています。「倫理&ビジネスインテグリティ(E&BI)部」は当社の倫理アプローチの要となっており、日々の活動におけるコンプライアンスの徹底とビジネス倫理の価値を高めながら、事業目標の達成を支援しています。

責任ある購買:サノフィ・グループのサプライチェーン全体にわたる価値の創造

責任ある購買戦略は、サノフィ・グループのサプライチェーンにおいて不可欠な要素です。当社は、サプライヤーがCSRの基本方針を理解し、当社とのビジネス関係における高水準のスタンダードを共有できるようにサプライヤーと緊密に連携しています。持続可能な調達を図るために、サプライヤーのダイバーシティ(多様性)を促し、サプライチェーン全体にわたる価値の創造に努めています。

医療倫理と生命倫理:責任ある臨床治療と医学的進歩への貢献

医療用医薬品は公的保険制度下での産業であるため、ヘルスケアシステム全体にわたる当社の医薬品やワクチンの適正使用による効果と安全性を、関係するすべてのステークホルダーに証明し続けることが求められます。サノフィ・グループは、研究、臨床開発および製品情報提供活動全体を通して、首尾一貫した公平性と透明性のある生命倫理を尊重し、またそれらに基づいた継続的活動を行います。

患者さんの安全:製品の安全性および品質を継続的にモニター

患者さんの安全は、サノフィ・グループの「グローバル安全性監視部門(Global Pharmacovigilance:GPV)」において、継続的に当社製品の安全性をモニターしています。また品質および反偽造チームにおいては、開発の初期段階から製品を流通させるまでの各段階において品質を保証することに努めており、患者さんの健康を損なう偽造医薬品の脅威に対し、関係当局や協会に協力し問題解決のために取り組んでいます。

寄附制度:医学・薬学団体、患者団体等への貢献

サノフィ・ジャパングループは、医学の持続的な発展を維持するための社会貢献の⼀環として、教育/研究機関が行う科学、医療上の課題を解決するための研究活動や、学会の学術会議等の活動、また医学・薬学団体、患者団体等が⾏う活動をサポートするために寄附⾦を拠出しております。 
寄附の実施にあたってはコンプライアンスおよび透明性が確保された手続き・運用を行っています。